イラストレータのトリムマークが微妙にずれる件

※ 比較的検索ヒット数が高いので,十数年前に作成した記事を再構成しました。

Adobe Illustrator で外部委託用印刷原稿を作成する時,トリムマークを作成する必要が出てきます。Illustratorを起動し,適切な長方形を描画したあと,その長方形を選択した状態で,[オブジェクト][トリムマークの作成]と進みます。

ちなみに,昔使っていたCS2では、[フィルタ]-[クリエイト]-[トリムマーク] を選択すると、トリムマークが作成されていました。

トリムマークは、その長方形の外3mmの部分にトリムマークがつくわけですが、以前,どういうわけかこれが少しずれてしまうことが観察されました。原因は、指定する長方形に、1pt(約0.3mm)の線(色)が指定されていたためでした。

それで、トリムマークを作成する場合は、線、塗りともに指定なしの状態で作成するのがよさそうです。実際見た感じの誤差はそれほどないのですが、正確なデータを作成するように努力しなければなりませんね。

ちなみに試しに,長方形の線を【0.3mm】どころではなく【5mm】という極端な太い線にしてみたらどのくらいずれるか?検証してみました。

5mmの線で作ったトリムマークは,かなりずれているのが分かります。Illustratorでは特に設定を変更しなければ,中心線から両側に線の太さが増えていく構造になっているので,5mmの半分,つまり2.5mm分普通のトリムマークより大きくなってしまっているようです。

印刷物単独で使う場合はあまり問題になりませんが,はがきサイズを作ったつもりで、例えばはがきサイズ+1mm、2mmの印刷物ができてしまうと,他のはがきと重ねたときに微妙な大きさの差が出てしまって少し気持ち悪いかもしれませんね。

実際問題は,0.5mmくらいのサイズ差はほとんどわからないと思いますし,裁断の誤差でそのくらいは許容すべき時もあると思いますが,せっかくなら原稿作成側でできることはきちんとしておきたいものです。

といっても,3mmのヌリタシが時折ずれたりすることがあり,今後は老化とか注意不足とも闘っていかないといけないのかなと感じる40代半ばの今日この頃です。

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