「できる」けど「してはいけない」の妙

古いパソコンが1台余っていので、これを有効活用したいということで、会計ソフトを、古いパソコンへ移動させました。これで、自分がメインパソコンで作業している途中でも、妻が会計ソフトへの入力作業などをすることができます。ただし、古いパソコンにはプリンタを備えていない!ということで、メインパソコンを介して、メインパソコンにつながっている「Canon MP810」をネットワークプリンタとして利用してみることにしました。

そのためにはLANを組まなければならないのですが、なかなかうまくいきません。でも、ウィルス対策ソフトを無効にしてみると、あっさり解決してしまいました。早く気付くべきでした…。

さて、あとは古いパソコンからネットワークプリンタとして、メインパソコンにインストールされているプリンタを指定していくだけなのですが、ここでふと疑問に思ったことがああります。

「Adobe® PDF」をネットワークプリンタ化してもよいのか?

これは、PDF作成ソフトの元祖、「Adobe Acrobat」というソフトについてくるプリンタです。文書を印刷するような手順で、高品質なPDFファイルを作れます。ということは、「Acrobat PDF」をネットワークプリンタ化してしまうと、1台のパソコンに「Acrobat PDF」がインストールされていれば、どのパソコンからでも(10台でも100台でも)このオイシイ機能を使えるということになってしまうのですが…ということで、Adobeに問い合わせてみました。(細かい表現は変えてます)

centree:「Adobe PDF」ってネットワークプリンタ化してもいいんですか?
Adobe:「ちょっと調べてみます…」
Adobe:「…(前置きがあって)…ライセンスでは、このソフトを利用するためにパソコン1台につき1つのラインセンスが必要となっていますので、ネットワークプリンタとしてはお使いいただけません
centree:「でも、技術的には利用できちゃうってことなんですよね。試しにネットワークプリンタ化したら、できてしまったので(・・;)…」
Adobe:「はい、そうなんですが、ライセンス的にはお使いいただけないということなんです」

なるほど、技術的には「できる」けど、「してはいけない」わけです。この辺は本気でライセンス/使用許諾(インストール前に出てくるアレ)を読み込まないと理解できないケースが多いです。でも、このライセンスの文章、難しくて長くて分かりにくいんですよね…。しかもインストールした後は、ほとんど見ないことが多いし、見たいと思ってもどこにあるか分からない場合が多いのです。
メーカーも、本気で、してほしくないこと(禁止事項)をユーザに守ってほしいのなら、ライセンスの要約をつけるとか、ソフト起動後に表示されるメインバーのわかりやすいところにライセンスへのリンクをつけるとかしてほしいものです。

ついでにここまで来たらと思い、Canonの方にも問い合わせてみましたが、こちらはネットワークプリンタ化は問題ないとのこと(当たり前と言えば当たり前ですが(^_^;)
ということで、最初の目的であった「Canon MP810」のネットワークプリンタ化は成功したのですが、ほかのことでずいぶんと時間を食ってしまったのでした。トホホ。

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